埼玉西部 土と水と空気を守る会
 

 環境調査

  民家のすぐ隣に産廃処理場があったらどんなことになるでしょうか。想像してみてください。
窓を開けると、場内のごみの山が見え、重機が何台も稼動して、ごみ山の上に乗ったり、ごみを叩いたりしています。その度に粉塵が舞い上がり、ものすごい音がします。重苦しい重機のエンジン音は1日中続き、窓を閉めても、振動するような音が感じられます。重機が動くと家がずずっと揺れます。リラックスしていたい時間でも、音は続き、時々。ドンッというような衝撃音やガッシャーンというような金属音が前触れもなく襲い、驚かされます。なんのにおいかわからない様な、嫌な臭いが漂います。ごみ山から煙が上がることもあります。年末の場内の人がいなくなったときに、突然焦げ臭いにおいがして、炎が見え、消防署を呼ぶことさえあります。
それでも、操業は止まらないとしたら。。。  

 これまで、産業廃棄物処理施設による環境影響を明らかにするためにさまざまな住民による調査に取り組んできました。調査結果は裁判の証拠としたり、行政への要望、施策提言の礎としたり、しています。調査活動は私たちの活動の中枢を担っています。2010年度は、高木基金助成金により、産業廃棄物中間処理施設による環境影響調査に取り組んでいます。なによりも、この調査を、産廃被害に苦しむ方々の支援に役立てたいと考えています。

 産業廃棄物中間処理施設による環境影響調査

 
2010年度高木基金助成金による調査の取り組みです。降下粉塵調査、浮遊分陣中の重金属類調査、VOC,騒音、低周波音、など、産廃による様々な影響を調査します。



 



 埼玉県内ごみ山調査

  1990年代後半から埼玉西部地域では、焼却の横行と並んで多数のごみ山が形成されました。私たちが把握している埼玉県内のごみ山の数は3000m3以上のごみ山で140箇所、推定130万m3に上ります。これらのごみ山には、火災発生、崩落、化学物質飛散、地下水汚染など様々な危険があります。これらの環境汚染把握、早急な撤去対策、ごみ山防止対策に取り組んでいます。
昨年度は、トトロのふるさと財団の依頼で狭山丘陵にて、ごみ山・残土山の現況調査・自然復元調査を行いました。
過去の地形図と現況図との比較から、ごみ山の体積算出調査も行っています。






 騒音・低周波音調査
産廃中間処理施設による騒音・低周波音調査の取り組みを続けています。騒音計(RION NL-21)や、周波数分析計などを使って、連続測定調査も行っています。                                    



   
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