埼玉西部 土と水と空気を守る会
 

  所沢市廃プラ焼却問題の経緯

 

今から12年前の1998年、所沢市は、一般廃棄物焼却炉「東部クリーンセンター」建設を計画。当時、所沢では、産業廃棄物焼却炉の集中立地や西部清掃工場からの高濃度ダイオキシンの排出の事実が明らかになるなど、「所沢ダイオキシン問題」が起きていました。
 焼却によるダイオキシン等の有害物質発生の懸念から、市内各地で焼却反対の市民運動が起きました。

 これを受けて、当時の所沢市長斉藤氏は、市民集会で、「所沢市は廃プラスチックを燃やさない」と宣言。ようやく、周辺住民らの参加する5つの地元自治会の承諾を得て、東部クリーンセンターを建設することになりました。

 以来、所沢市は、廃プラスチックを「燃やさないごみ」、「プラスチックごみ」として分別収集してきました。市民もこれに協力、容器包装リサイクル法施行後は、容器包装プラの資源化にも取り組んでいます。

 ところが、それとは裏腹に、東部クリーンセンターが竣工した直後から、市は、「プラスチックの残渣焼却について」と称し検討を開始。地元住民は着工前の約束と話が違う、と反発します。
 しかし、市は住民の声を無視するように、2009年には、「廃プラスチック類焼却実証試験」を実施し、「廃プラスチックの焼却に問題はない」と表明しました。(この実証試験については、試験の前提条件等においてさえ、様々な問題が専門家から指摘されています)

 そして、2010年、突然これまでの方針を「撤回」し、議会での討論も尽くすことなく、市民にもきちんとした説明をすることなく 「廃プラスチック類を2010年10月から焼却する」、と宣言したのです。

これまでの経緯

  • 1991  くぬぎ山周辺に入った野焼き業者に近隣住民が苦情を訴える
  • 1995  くぬぎ山周辺土壌より摂南大学宮田教授、ダイオキシン検出したと発表(96〜218pg/g)
  • 1997  所沢ダイオキシン汚染問題のニュースがマスコミで取り上げられ始める
  • 1997.3 所沢市ダイオキシン条例制定
  • 1997.9 所沢市西部清掃工場12000ng/・DXN排出データ隠しが判明、市民説明会開催。
  • 1998. 「所沢市は廃プラスチックを燃やしません」と市長が宣言 4月より廃プラスチック分別が始まる
  •        →西部清掃工場にてRDF施設操業開始 
  • 1998.6 周辺5自治会と「所沢市東部クリーンセンターに関する環境協定書」締結
  • 1998.10 東部クリーンセンター建設都市計画案について市民説明会 計画書の縦覧・住民意見提出手続き
  • 2000.6 東部クリーンセンター 当初の計画300t/dayを→230t/dayに縮小したうえで、建設着工
  • 2003.3 東部クリーンセンター竣工 操業開始
  • 2003.  容器包装リサイクルシステムの導入→RDF施設廃止
  • 2003.5 市が所沢市廃棄物減量等推進審議会に「廃プラスチック残渣の処理について」の議案提示
  • 2004.5 東部クリーンセンターにおけるプラスチック残渣の焼却処理について周辺5自治会へ説明
  •      →操業開始早々、「約束が違う」、と住民は反発
  • 2006.7  


 
 署名用紙の届け先;  
  〒359-0041 埼玉県所沢市中新井5-17-1 北浦宛
  連絡先 ekitaura@tk.airnet.ne.jp
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